御挨拶
近年、長引く不況を背景に環境問題も相まって、リユース品の需要が増加しリユース業界は脚光を浴びています。
私は、リユース総合商社で10年程勤務して、メガバンクや地方銀行、企業系のリース会社様の遊休資産の委託業務を請け負って参りました。
遊休資産となった機械などの動産品を中古品として買取り、再度使える状態へ再生し、次に使いたいというエンドユーザー様向けに販売をしていく。その中で、必ず耳にするのが初期投資は出来るだけ抑えたい。という言葉でした。
これまで新規事業を立ち上げる際には日本のメーカーや総合商社に依頼して高額な設備投資を行い全て新品で設備を揃えるのが基本で、そこに中古設備を導入するという選択肢はありませんでした。当時、新品の販売を阻害する中古品の販売は敬遠され、ビジネスモデルとしては難しい構造となっておりました。しかし国内での新規ビジネスの展開は乏しく、設備投資に慎重姿勢が見られる中で、企業の防衛志向の高まりやインターネットの普及よる時代的背景もあり、企業がより安く手に入れることが出来る中古の設備に対して、積極的に投資出来るようになりました。現在では中古品にたいしてメンテナンスや保守を行うメーカーも出て参りました。
先進国の日本では、まだまだ使用出来る機器がゴミとして廃棄され、それらが大量のゴミとして社会問題になっています。ひとつでも多くの廃棄品から価値を見出し、再び日の光を当てることで、ゴミの発生を抑制し、循環型社会の発展に貢献していける企業であるよう社員一丸となって取り組んで参ります。
高見商会株式会社
取締役 高見 重信