いつも御世話になっております。
業務用エアコン(壁掛けタイプ)を取り外ししましたので、掲載致します。
単相200V、1.3馬力のエアコンになります。
エアコンの能力は可変可能の為、正確な呼称ではありませんが、およその能力値を馬力と呼びます。
これは、2.8kwの空調能力(大体10畳)のエアコンのコンプレッサのモーターは約1馬力(0.75kw)の能力だった事から、2.8kwのエアコンの事を、1馬力と呼ぶようになったのが由来とされています。
この場合は、冷房能力が3.6kwなので2.8kwで割ると、約1.3馬力のエアコンです。業務用としては、小さいサイズになります。
早速、配管に残ったフロンガスを室外機へ閉じ込める作業(ポンプダウン)を開始します。
ここでは、エアコンの電源を入れて稼働し、フロンガスを室外機→圧の高い配管→室内機→圧の低い配管→室外機へと戻し、密閉する作業を行います。これを行うことによって、フロンガスの漏洩もなく、次に使う際も再利用が可能となります。
イメージとしては図の通りです。
まず、エアコンの電源を入れます。室外機のサービスマン用のディップスイッチをオンにして、強制冷房を掛け、エアコンを稼働させます。
強制冷房運転をしながら、液側(室外機からのフロンガスの送り側)の閉鎖弁を閉めて室外機からフロンガスが出ていかないようにします。
配管に残存しているフロンガスが室外機に戻り切った時点で、ガス側の閉鎖弁(戻り側)も閉めます。
室外機にフロンガスを密閉します。ポンプダウンの作業はこれで完了です。
この時点で配管の残存フロンガスはありませんので、ポンプダウンの後、室外機と室内機を繋いでいる、フロンガスの配管を取り外しします。
次は電気配線の切り離しを行います。
電源となる配線は、下記の図のように、一次側→ブレーカー→室外機→連絡線→室内機の順に繋がっています。
まずは二次側配線以降に電気が来ないようにブレーカーを落として離線します。
次に室外機の端子台に来ている電気配線を取り外しします。
配管と室外機室内機の連絡線を切り離し、壁掛けの室内機を降ろします。室内機を降ろし終わった後の金具です。
壁掛け金具のビスを取って、金具も取り外します。
最後に、電気配線は絶縁処理をして、壁の穴を塞いで完了です。
壁掛けエアコンは比較的取り外しがしやすいです。
壁掛けタイプだけではなく、それぞれ仕様の違いにより、取り外す方法が異なりますが、基本的には、天吊タイプ、天カセタイプ、置型タイプも同じように応用して取り外しします。
※室外機が屋根の上にある場合や、室内機が脚立の範囲で届かない場合は、別途、クレーン車等の重機を使用したり、ローリングタワー等で足場を作ることもあります。
戻った商品は綺麗に手入れしています。
いつもお読み頂き有難う御座います。