お世話になっております。
いつもご覧頂き有難う御座います。
今回は窓から冷凍機別置き型の業務用冷凍庫を搬出しましたのでブログを書かせて頂きます。

このタイプの冷蔵庫は、本来であれば本体上部に冷凍ユニットを搭載した「ユニット一体式」の既製品です。しかし、オーナー様より「隣の寝室までコンプレッサー音が響いてしまう」との理由から、冷凍ユニットを別の場所へ移設し、配管を延長して運転できるよう特別仕様に改造されていました。
イメージとしては、家庭用冷蔵庫にエアコンの室外機を別置きで接続し、無理やり稼働させているような状態です。既製品ではあまり見かけない特殊な仕様で、撤去作業にあたっては通常以上の確認と慎重な対応が必要となりました。

先ずは冷凍機のポンプダウン作業から開始しました。
現場はすでに200V動力の契約が解約されており、そのままでは冷凍機を稼働させることができない状態でした。そのため、弊社名義で1日だけ電力契約を行い、冷凍機の電源を確保。機器を正常に運転させた上でポンプダウンを実施し、冷媒ガスを適切に回収しました。
通常の撤去作業ではあまり発生しない工程ですが、安全かつ適正な撤去を行うために必要な対応となりました。

今回は窓からの搬出作業となるため、少しでも本体重量を軽減し、安全に搬出できるよう、事前に冷蔵庫のドアや網棚、付属品類をすべて取り外しました。

冷蔵庫本体の上部に設置されていた冷凍ユニットも取り外し、本体と分離したうえで一旦床へ降ろしました。
重量物の搬出では、単純に運ぶだけでなく、事前の分解や軽量化を行うことで作業の安全性を高めることが重要です。今回も搬出経路や作業環境を考慮し、万全の準備を整えてから搬出作業に取り掛かりました。

いよいよベランダの窓から冷蔵庫本体を搬出します。
重量物の搬出作業は、搬入よりも搬出の方が難しいケースが少なくありません。搬入時は吊り上げた段階で重心が安定しており、そのまま室内へ引き込むことができますが、搬出時は建物の外へ引き出した瞬間に荷物が振り子のように揺れやすくなります。そのため、建物や窓枠、ベランダを傷付けてしまう危険性があり、非常に慎重な作業が求められます。
まずはベランダ周辺をしっかりと養生し、安全対策を徹底。ナイロンスリングを使用して確実に玉掛けを行い、十分な人数を配置して作業に臨みます。
今回の冷蔵庫は200kgを超える重量があるため、外へ引き出した際に荷物が建物側へ振り戻らないよう、複数人で荷姿を支えながら少しずつ移動させていきます。一つひとつの動作を確認しながら進める、緊張感のある重量物搬出作業となりました。

慎重に作業を進めた結果、無事に一台目の冷蔵庫を地上へ降ろすことができました。
重量物をベランダから搬出する作業は常に危険が伴いますが、事前の段取りと十分な人員配置、安全対策を徹底したことで、建物や機器を傷付けることなく安全に搬出を完了することができました。
まずは最大の難所を一つクリアし、続いて二台目の搬出作業へと進みます。


二台目も同様に吊り上げを行い、慎重に地上へ降ろしていきます。
写真左側のように建物から荷物を引き出した状態から、右側の安定した状態になるまでが最も神経を使う場面です。この間は荷物が振り子のように揺れやすく、少しの油断で建物や窓枠に接触してしまう危険があります。
そのため、複数人で荷物の動きを常に監視しながら、ロープや手でしっかりと支え、荷振れを抑制。重量物が不用意に動かないよう細心の注意を払いながら、ゆっくりと安全な位置まで移動させます。
言葉で説明すると簡単ですが、実際には重量200kgを超える荷物を空中でコントロールする非常に難易度の高い作業です。経験とチームワークが求められる、緊張感のある搬出作業となりました。

二台目の冷蔵庫も無事に搬出することができ、すべての吊り降ろし作業が完了しました。
今回のような重量物の搬出作業では、安全な作業環境を確保することも重要な工程の一つです。作業にあたっては、事前に駐車場の敷地管理者様へ作業内容をご説明し、必要な届出や打ち合わせを行ったうえで、正式に作業許可をいただいております。
関係各所のご協力のもと、周囲の安全に十分配慮しながら作業を進めることで、事故やトラブルなく無事に搬出を完了することができました。

全て撤去完了です。

以上、ユニック車を使用した窓からの冷蔵庫搬出作業でした。
今回は冷凍機のポンプダウンから始まり、機器の分解、ベランダからの吊り降ろし作業まで伴う、非常に難易度の高い現場となりました。しかし、事前の調査と綿密な段取り、安全対策を徹底したことで、無事に作業を完了することができました。
実は今回のように、「搬入時はクレーンで窓から入れたものの、いざ搬出しようと思ったらどうすればいいのかわからない」というケースは意外と少なくありません。
「これ、どうやって搬出するの?」
「階段もエレベーターも使えないけど大丈夫?」
「重量物だけど撤去できる?」
そんなお悩みがございましたら、まずは一度ご相談ください。
現地調査を行い、搬出経路や設置状況を確認したうえで、安全かつ効率的な方法をご提案させていただきます。難しい現場ほど経験と段取りが重要ですので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。






