いつもお世話になっております。
今回は商業施設内より、大型ショーケースの搬出作業を行いました。
対象機器は、フクシマガリレイ製の多段ショーケース(冷凍機一体型・キャスター無し)で、重量は約500kgあります。
大型かつ重量のある機器のため、搬出経路や床面の状況を十分に確認し、適切な機材を使用しながら安全第一で作業を進めました。商業施設内での作業ということもあり、施設利用者や周囲への配慮を徹底し、慎重に搬出を行いました。

まずは入館手続き等を済ませ、商業施設のルールに従いながら、搬出経路約250mをブルーシートにて迅速かつ丁寧に養生いたします。


プラスチック製のマンホールにつきましては、破損防止のため事前にベニヤ板を敷設し、養生を行ったうえで作業いたします。
また、作業にあたりハンドリフトや爪式油圧ジャッキ等の機材を搬入し、安全に配慮しながら作業を進めさせていただきます。

まずは周囲に設置されているアイランドショーケース等を一旦取り外し、別の場所へ移動して搬出経路を確保します。
今回の冷蔵ショーケースにはキャスターが付いていないため、そのまま移動させることはできません。ハンドリフトなどの専用機材を使用し、機器や床面を傷付けないよう細心の注意を払いながら運搬作業を行います。


しかしながら、ショーケース下部の隙間が7cm未満しかなく、通常のハンドリフトを差し込むことができませんでした。一般的なハンドリフトの最低位は約7cm程度であるため、そのままでは搬送が不可能な状態です。
当初は最低位約3.5cmの低床ハンドリフトの使用も検討しましたが、下見から搬出予定日まで約1週間しかなく、機材レンタルの手配が間に合わない状況でした。
そこで機器の脚部を詳しく確認したところ、アジャスターボルトにはまだ高さを調整できる余裕が残されていることが判明しました。もしこのボルトを上げることができれば、ショーケース本体を持ち上げて十分な隙間を確保し、通常のハンドリフトを差し込める可能性があります。
そこで、アジャスターボルトを活用して高さを確保する方法で作業を進めることにしました。限られた条件の中でも、現場の状況を見極めながら最適な搬出方法を検討し、作業を進めていきます。

しかし、この設置状況で大きな問題となるのが、ショーケースが壁際にぴったりと設置されていることです。
何が問題かというと、壁側の隙間がほとんどない状態で片側だけをボルトアップすると、ショーケース本体が傾きながら壁側へ押し付けられてしまいます。その結果、壁材を圧迫して破損させたり、クロスや下地を傷めたりする恐れがあります。
そのため、単純にアジャスターボルトを上げれば良いというわけではなく、機器の姿勢や荷重の掛かり方を考慮しながら、壁に負担を掛けない方法で慎重に高さを確保する必要がありました。重量約500kgの機器だからこそ、わずかな傾きでも大きな力が発生するため、細心の注意を払いながら作業を進めます。

しかし幸いなことに、ショーケース背面にはわずかながら余裕のスペースが確保されていました。
そこで壁面への負荷を避けるため、まずは正面側の2本のアジャスターボルトのみを調整して機器を持ち上げ、手前へ引き出すことにしました。
十分なスペースがない状況で無理に作業を進めると、壁面の破損や機器の転倒につながる恐れがあります。そのため、機器の動きを細かく確認しながら少しずつ位置を調整し、安全に作業を進めていきます。

慎重に作業を進めた結果、何とかハンドリフトを差し込めるだけの隙間を確保することができました。
無事にハンドリフトをセットした後は、機器のバランスや周囲の安全を確認しながら、ショーケースをゆっくりと手前へ引き出していきます。

無事に成功!!
ショーケースを手前へ引き出したことで、ようやく機器の背面へ入り込めるスペースを確保することができました。
このチャンスを逃さず、すかさず背面側のアジャスターボルト2本もボルトアップ。これにより機器全体の高さを均一に上げることができ、ハンドリフトで安全に運搬できる状態へと持ち込むことができました。
現場の状況に合わせて手順を工夫しながら、一つひとつ問題をクリアしていきます。


何とかショーケースを台車へ組み替えることに成功しました。
重量約500kgの大型機器のため、わずかなバランスの崩れも事故につながりかねません。機器の姿勢を確認しながら慎重に荷重を移し替え、安全を確保したうえで台車への載せ替え作業を行いました。
これで長距離の搬出経路も移動できる状態となり、いよいよ本格的な搬出作業へと進んでいきます。

ようやくショーケースを搬出経路へ載せることができました。
ここまで来れば一安心…と言いたいところですが、機器の重量は約500kg。少しの油断が大きな事故につながるため、気を緩めることはできません。
台車から絶対に落下させないよう機器の状態を常に確認しながら、進行方向や床面の状況にも注意を払い、慎重に押し進めていきます。長距離の搬送となるため、最後まで安全第一で搬出作業を行いました。

無事に店内からの搬出が完了しました。
しかし、作業はまだ終わりではありません。次は屋外への搬出に向けて、機械上部のファンや背面パネルなどの部品を取り外し、可能な限り軽量化と重心の安定化を図ります。
吊り上げ時の安全性を確保したうえで、クレーンを使用して慎重に吊り上げ作業を実施。重量物のため、機器のバランスや玉掛け位置を十分に確認しながら、安全第一で作業を進めました。

無事に完了です。
下見から搬出当日までわずか1週間という短い準備期間に加え、作業時間も4時間という厳しい制約のある現場でした。
しかし、事前の綿密な打ち合わせや現地調査へのご協力、関係者の皆様によるスムーズな調整のおかげで、予定していた作業を無事に期日内で完了することができました。
ご協力いただいた皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
なお、今回の作業ではご紹介したショーケース以外にも、多数の機器・什器の撤去を行いました。そちらの様子もあわせてご覧ください。↓








重量物の搬出や商業施設からの搬出でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。
現場ごとに搬出条件や制約は異なりますが、まずは現地の状況を確認させていただき、搬出経路や機器の状態、作業条件などを踏まえたうえで、最適な方法をご提案いたします。
「他社で断られた」「搬出方法が分からない」といった案件でも、これまでの経験を活かし、できる限り対応方法を検討させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。






