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今回は、エアコンの室外機が屋根上に設置されている特殊な現場での引揚作業を行いましたので、ご紹介させていただきます。
一般的な地上設置の室外機とは異なり、屋根上に設置された機器は搬出経路や作業スペースに制約が多く、安全面にも十分な配慮が必要となります。そのため、事前に現地状況を確認し、搬出方法を検討したうえで作業に臨みました。
普段なかなか目にする機会のない特殊な引揚事例となりますので、ぜひ最後までご覧ください。

今回の室外機は、屋根の瓦の上に設置されている特殊な状況でした。
また、作業スペースとして利用できそうなベランダも鉄格子で囲われており、機器を室内側へ搬出することができません。そのため、通常の方法での撤去は難しく、外部からクレーンを使用して搬出する以外に現実的な方法がない現場でした。
屋根上での作業は足場が不安定になりやすく、瓦を破損させないよう細心の注意が必要です。事前に作業手順を十分に検討し、安全対策を講じたうえでクレーンによる引揚作業を行いました。

建物の隣には公園があり、ユニック車を停車できる場所が限られていました。今回、停車可能だったのは赤枠で囲ったポイントのみです。
しかし、この位置から対象の室外機までは距離があり、通常のユニック車ではブームが届きません。
一般的なユニック車の場合、2t車の3段ブームで約6m、3t車の4段ブームでも約8m程度が作業範囲となるため、今回の現場ではそのままでは吊り上げ作業を行うことができない状況でした。
そのため、事前に現地状況を十分に確認し、必要な作業半径や機材を検討したうえで搬出計画を立案。特殊な条件下での作業となりましたが、安全性を最優先に最適な方法で引揚作業を進めました。

レーザー距離計で実測したところ、ユニック車の停車ポイントから対象の室外機までは約11mの距離がありました。
この距離をカバーするためには、一般的に4t車以上に搭載される5段ブームや6段ブームのユニック車が必要となりますが、今回の現場は道路幅が狭く、大型車両の進入・停車ができない条件となっていました。
そのため、使用できる車両や作業方法が大きく制限される中で、現地状況に合わせた最適な作業計画が求められる現場となりました。安全性と作業可否のバランスを考慮しながら、慎重に搬出方法を検討していきます。

クレーンを使用できる位置まで室外機を運び出したいところですが、重量が約100kg近くあるうえ、搬出経路には傾斜もあり、非常に危険な状況でした。
さらに、室外機を直接人力で運搬すると、屋根の瓦を破損させてしまう可能性も高く、慎重な対応が求められます。
そこで今回は、現場条件を踏まえ、安全性と安定性を確保するために、少し特殊な車両を手配することにしました。状況に応じた機材選定により、無理のない搬出方法で作業を進めていきます。

今回使用したのは、2tクラスの5段ブーム仕様のユニック車です。
一般的な2t車では3段~4段ブームが標準となりますが、今回はより長い作業半径に対応できる特殊仕様の車両を選定しました。
車体自体はコンパクトなため、停車スペースに余裕がない現場でも対応しやすく、今回のように道路幅や設置条件が厳しいケースにおいても有効な車両です。
限られた作業環境の中でも、安全かつ確実に作業を行うため、現場条件に最適な機材を選定して対応しました。

まずは、室外機の冷媒ガス回収作業から開始します。
機器内部に残っている冷媒ガスを室外機側へ確実に戻し、ポンプダウンを行ったうえで、配管の取り外しに備えます。
この工程を適切に行うことで、冷媒漏れを防ぎ、後の撤去作業も安全かつスムーズに進めることができます。作業手順を一つずつ確実に確認しながら進めていきます。

吊り上げ作業に向けて、配管の縁切りおよび各種接続部の切り離し作業を行います。
冷媒配管や電源配線を安全に処理し、室外機本体が完全に独立した状態となるよう慎重に作業を進めていきます。
この工程を確実に行うことで、吊り上げ時のトラブルや引っ掛かりを防ぎ、安全かつスムーズな引揚作業につなげることができます。

いよいよユニック車の出番です。
事前にガス回収や配管の縁切りを終えた室外機を、慎重に吊り上げていきます。現場状況に合わせてブーム角度や作業半径を調整しながら、安定した姿勢を保ったまま引揚作業を進めます。
限られたスペースと複雑な条件の中でも、安全を最優先に確実な作業を行っていきます。

無事に室外機の吊り上げおよび荷降ろし作業が完了しました。
限られた作業環境の中ではありましたが、事前準備と機材選定が功を奏し、安全かつスムーズに搬出を行うことができました。
重量物かつ高所・不安定な条件での作業となりましたが、最後まで慎重に対応し、無事に作業完了となります。


室内機についても併せて取り外し作業を行いました。
室内機の直下には旋盤が設置されており、脚立を設置できるスペースの確保が難しい状況でした。そのため、作業姿勢や安全動線を十分に考慮しながら、限られたスペースの中で慎重に作業を進めていきます。
周囲の設備に干渉しないよう注意を払いながら、一つひとつの工程を確実に行い、無事に室内機の撤去も完了しました。


反対側の室内機についても、同様に取り外し作業を行いました。
設置環境や周囲の設備に注意しながら、干渉や破損がないよう慎重に作業を進め、無事に撤去を完了しております。


取り外したエアコンは、再利用・保管に備えて丁寧に整備・清掃を行いました。
外装の汚れや付着物を除去し、各部の状態を確認しながら、次の工程に支障が出ないようしっかりとメンテナンスを実施しております。



ちなみに、ビジネスフォンの主装置および子機の取り外し作業も併せて対応させていただきました。
エアコンのような重量物や特殊な設置条件のある機器の撤去についても、ぜひご相談ください。
可能な限り事前の現地調査や綿密なお打ち合わせを行い、安全かつ確実な作業計画のもとで対応させていただきます。






